Application Expressでは、コーディングは宣言的です。つまり、コードの生成やコンパイルは不要で、開発者はウィザードやプロパティ・シートを操作します。レポートおよびチャートの定義にSQL言語を使用するので、SQLの知識があると役立ちます。プロシージャ・ロジックが必要な場合、PL/SQLを使用してコードのスニペットを作成できます。宣言的なコードを使用することで、開発者間の不一致はほとんど発生せず、この一貫性により、Application Expressアプリケーションのメンテナンスおよび管理が容易になります。
Application Expressエンジンでは、データベース表に格納されたデータからリアルタイムでアプリケーションがレンダリングされます。アプリケーションを作成または拡張する場合、Oracle Application Expressではメタデータが作成または変更されます。アプリケーションを実行すると、Application Expressエンジンはメタデータに基づいて、ページを表示またはページ送信を処理します。これは、アプリケーションの実行中、複数の開発者が同じページを編集することができ、変更が即座に表示されることを意味します。コンパイルやデプロイは必要ありません。
Oracle Application Expressの宣言的プログラミングの例:
 | フォーム
ウィザードを使用すると、表またはストアド・プロシージャに対してフォームを簡単に作成できます。表に対してフォームを作成する場合、これらのウィザードでは、挿入、更新および削除の自動管理および失われた更新の検出機能が提供されます。フォームを作成すると、ビジュアル表現を使用してフォーム・フィールド(フォーム・アイテムと呼ばれる)を再配置でき、希望するレイアウトを簡単に実現できます。 |
 | 対話モード・レポート
対話モード・レポートを作成するには、開発者は表を選択するか、SQL文を指定します。必要に応じて、エンド・ユーザーが使用できる機能を制限できます(ダウンロードのオフ、列の非表示の無効化など)。エンド・ユーザーにはレポートが提供され、機能はアプリケーション内のすべてのレポートで同じです(カスタム・ビューのフィルタ処理、ハイライト、サブスクライブおよび保存方法など)。 |
 | セッション・ステート
Oracle Application Expressでは、データベースのセッション・ステートが透過的に管理されます。SETもGETもありません。それらはすべて開発者の代わりにOracle APEXが処理します。アプリケーション開発者は、標準のSQLバインド変数構文と同様に単純な置換を使用してセッション・ステートにアクセスできます。ページのセッション・ステートをクリアするプロセスの作成は、マウスを数回クリックし、希望のページを指定する単純なものです。 |