アプリケーション開発

データベース・アプリケーションを使用すると、開発者は開発プロセスおよび最終アプリケーション機能のあらゆる面において完全な制御権限を持つことができます。データベース・アプリケーションの場合、開発者はSQLおよびPL/SQLのプログラミング技術をそのまま活用できます。データベース・アプリケーションは、フロー制御全体で宣言的な制御を使用し、テンプレートおよびテーマの使用により完全なユーザー・インタフェース制御をサポートしています。

データベース・アプリケーションは、タブ、ボタンまたはハイパーテキスト・リンクを使用してリンクされるページのコレクションです。アプリケーション内のページでは、共通のセッション・ステート定義および認証方式が共有されます。

アプリケーションは、開発者がページを指定する場合、最初から作成できます。また、開発者がスプレッドシートをアップロードする場合、スプレッドシートから作成できます。

ナビゲーション

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すべてのWebアプリケーションはナビゲーションが必要で、動的アプリケーションはフロー制御が必要です。Oracle Application Expressには、ナビゲーション・コントロールの開発およびメンテナンスを簡略化する組込みコンポーネントが用意されています。ナビゲーションは宣言的なタブ(1または2レベル)、ブレッドクラム、ツリー・コントロールおよびリンクのリストを使用して制御されます。フロー制御は、次のような宣言コントロールを使用して実行されます:

  • タブ(1レベルおよび2レベル)
  • リスト
  • ブレッドクラム
  • ツリー・コントロール
  • ナビゲーション・バー

レポートとフォーム

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対話モード・レポート

エンド・ユーザーは、対話モード・レポート・リージョンを使用して、レポートをカスタマイズできます。ユーザーは、レポートの複数のバリエーションの作成、名前付きレポートとしての保存、カンマ区切りファイルへの出力、PDFドキュメントへの出力ができます。対話モード・レポートでは次の操作が可能です。

  • 列選択
  • フィルタ
  • ソート
  • コントロール・ブレーク
  • ハイライト表示
  • 計算された列
  • サブスクリプション
  • チャート作成
  • レポート別のグループ化
  • CSV、電子メールおよびPDFへのダウンロード
フォーム

様々なユースケースのデータ・エントリを有効にする、次のようなフォームを定義できます:

  • マスター・ディテール
  • 表形式フォーム
  • Webサービスのフォーム
  • 表のフォーム
  • ストアド・プロシージャのフォーム
  • ウィザード・フォーム

ページ・プロセスは、次の内容で構成されます:

  • 計算: アプリケーションまたはページ・アイテムの値を設定
  • 検証: データの品質を確保するために編集チェックを実行
  • プロセス: データベース、Webサービス、他のページなどと対話
  • ブランチ処理: ページが処理された後の移動先を指定

チャート作成

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Flashチャート・リージョンでは、様々なチャートは、各シリーズに対する1つの問合せとともに1つ以上のSQL問合せを基にすることが可能になります。Flashチャートの例は次のとおりです:

Web 2.0

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Application Expressには、Web 2.0機能を組み込んでアプリケーションの有用性を拡張する多くの方法があります。

動的アクション

動的アクションにより、開発者はクライアント側の動作を宣言的に定義できるため、JavaScriptまたはAJAXは必要ありません。開発者は、要素、実行する時期、実行するアクションを指定するだけです。

プラグイン

プラグインには、Application Expressの既存の組込み機能を新しいアイテム・タイプ、リージョン・タイプ、動的アクションなどで拡張する方法が用意されています。アプリケーションにロードされると、開発者は、プラグインをネイティブのウィジェットおよびコントロールと同様の方法で使用します。

Oracle Application Expressは、プレゼンテーション(つまり、ユーザー・インタフェースのテーマ)をアプリケーション・ロジックから分離します。アプリケーションを1つのテーマで設計、別の指定されたテーマに変更、または独自のカスタム・テーマを作成および使用することができます。アプリケーション・ロジック(問合せ、プロセス、ブランチなど)をHTMLレンダリングから分離することで、アプリケーションは、アプリケーションを再作成することなく新しい設計および他の技術的進歩を利用できます。

BLOBサポート

Binary Large Objects (BLOB)により、Oracleデータベースの列内にイメージ、ファイルなどの格納が可能になります。この情報は、簡単に組込みのファイル・ダウンロード・アイテム・タイプを使用してアップロードされ、アプリケーション内に表示されます。

jQueryライブラリ

jQueryライブラリをApplication Expressに統合すると、開発者は、低水準のコードを作成する必要はなく、jQueryプロシージャを使用して複雑なJavaScript機能を作成できます。

グローバリゼーション

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Oracle Application Expressには、完全なグローバリゼーション・サポートが含まれており、完全にローカライズされたアプリケーションを開発を容易にします。グローバリゼーション・サポートには次のものがあります:

  • 翻訳: アプリケーションのユーザー・インタフェースを、それが作成された後に翻訳します。翻訳処理のため、アプリケーションの翻訳可能な文字列をすべて、XLIFFファイル(XML Localization Interchange File Format)にエクスポートします。Application Expressでは、ユーザーの言語プリファレンスに基づいて正確なOracle NLS (National Language Support)設定を処理します。
  • データのエクスポート: ローカライズされたMicrosoft Excelと互換性のある形式で、レポートをCSVにエクスポートします。
  • タイムゾーン: ユーザーのタイムゾーンをブラウザから自動的に導出し、Application Expressアプリケーション内でそのタイムゾーンを設定します。